古文語彙27
第27回 いたし・こちたし・いみじ・ゆゆし・こよなし・いたく・こちたく・いみじく・ゆゆしく・こよなく・かぎりなく・かしこく・なのめならず・おぼろけならず・おろかならず・なのめなり・おぼろけなり・おろかなり・いへばおろかなり・おろそかなり・よろし・わろし
いたし(甚)→すばらしい、いたき成績。
雨がひどく、いたく降る。
こちたし(事甚・言痛)→歌舞伎役者の姿はおおげさで、こちたし。暖炉の火を度を越して、こちたくおこしてあついほどだ。
いみじ(甚・忌)→すばらしい、いみじきノーベル賞の受賞。
高速道路でのひどい、いみじき交通事故。
初めてのうれしい、いみじき京都旅行。
ゆゆし(由・忌)→神聖で畏れ多い、ゆゆしき神社のご神体。
こよなし(越無・是勝無)→ショートカットは彼女に似合っており、かえって長いよりも格別に、この上なく、こよなくいいなあと思える。
いたく・いたう→ゲームのプレゼントをはなはだしく、いたく喜ぶあまり、あまり、いたく勉強しなくなった。
こちたく→風がひどく、こちたく吹く襟裳岬。
いみじく・いみじう→アニメ映画にとても、いみじく感動した。
ゆゆしく・ゆゆしう→スマホに夢中の娘のことをひどく、ゆゆしく心配している父親。
こよなく・こよなう→他の選手に、はなはだしく、こよなう勝っている優勝者。
かぎりなく→あの男の結婚はとても、かぎりなくめでたいことだ。
かしこく→その海の波は恐ろしいほど、かしこく大きい。
なのめならず(斜)→祖父母の孫に対する思いというものは、いいかげんでなくちゃんとしており、格別なもので、なのめならず。
おぼろけならず(朧)→ここでまた貴方と出会うことができたことは、二人の縁は格別なものであり、おぼろけならぬものだと思う。
おろかならず(疎)→あの特待生は平凡ではなく、おろかならず成績が良い。
なのめなり→普通の、平凡な、なのめなる男性と、豪華ではない結婚式がしたい。
あの作家は世間をいいかげんに、なのめに見て描いている。
おぼろけなり→いい加減に、おぼろけに学習しても合格できない。彼は普通の、おぼろけなる人に過ぎない。
おろかなり→今まで、いい加減で粗略な扱いでもかまわないと思っていた、おろかなる友人が一番、応援し援助してくれた。
いへばおろかなり・いふもおろかなり→私の母に対する妻の献身的な介護に対して、口で言うと平凡な感じになってしまうので、いくら言っても言い尽くせない、言い足りないほどの、いへばおろかなる感謝の気持ちを持っている。
おろそかなり(粗略)→裁判所の書記官として、粗略でいいかげんな、おろそかなる記載をしてはならない。
なほざりなり→神への願いは本気でない、いいかげんな、なほざりなる願いであってはならない。
よろし→初心者が作った作品としては、まずまずの出来で悪くはない、よろし。
わろし→言葉遣いや態度が下品なことは、好ましくなく感心できない、わろし。