古文語彙43

第43回  されば・さりとも・さるは・あな・いざ等の表現

 


されば→然・さあれば・そうであるから、されば、学ぶ、学ばないによって将来が決まってくる。  
さればこそ→やっぱり、思った通り、さればこそ、別の動物の皮であった。  
さらば→さあらば・自分で掃除しろ。そうであるならば、そうしたら、許そう、さらば、ゆるさむ。それではさようなら、さらば。  
されど→さあれど・世間ではどちらが良いかはわからないという人が多い。けれども、されど、自分の気持ちとしては、良くないと思う。  
さはれ→さはあれ・自分の実子なのだから放ってはおかないだろう。それはそうだが、さはれ、今の扱いはひどすぎる。なるようになれ、let it be、さはれ。  
さりとも→さありとも・約束したのだから、そうであっても、いくらなんでも、さりとも、置き去りにはしないだろう。  
さらでも→さあらでも・霜の白さは冬にぴったりだ、そうでなくても、さらでも、大変寒い朝に火などを急いでおこして廊下を急ぐ姿も冬の朝にふさわしい。

 


さるは→さあるは・彼は楽しそうだ。それというのは、さるは、最近ガールフレンドができたからのようだ。(順接)  
さるは→さあるは・彼はワンマン社長で威張っている。それでいて、そうではあるが、さるは、家では養子なので奥さんに頭があがらないらしい。(逆接)  
さては→成績をあげさせようと工夫しているようだ。しかし、そのままの状態では、さては、無理だと思う。年配の人が二人いる。そのほかには、さては、子供も数人いる。  
さても→ここでお会いできて、大変うれしい。ところで、それにしても、さても、貴方は何歳におなりですか。

 


あな→ああすばらしい、あなめでたや。  
あなかま→あな・かまびすし・恥ずかしいと思って、「声が高いよ、しっ、静かに、あなかま」と子供たちに注意する。  
あなかしこ→ああ畏れ多いことだと言って、あなかしことて、宝を箱に入れる。  
あはれ→ああ、もうけものをしたよ、あはれ、しつるせうとくかな。(所得・せうとく・得をすること)  
いざ→さあ、見よう、いざや、みむ。  
いざたまへ→さあ、いらっしゃい、いざ、たまへ。(いさ→さあどうだかわからない)  
いで→いやもう、おやまあ、子供っぽいことよ、いで、あなをさなや。  
いかに→おい、もしもし、いかに、佐々木殿、手柄を立てようとして油断なさいますな。

 


さる→鯨の肉、そういうものは、さるものは食べたことがない。別当入道は、相当に立派な人物であって、さるひとにて。  
さるべき→さあるべき・そうなるはずの、さるべき前世からの約束がおありになった。娘を、ふさわしい男と結婚させる、しかるべきひとにあづく。  
さりぬべき→さありぬべき・この中にふさわしいもの、適しているもの、さりぬべきものはありますか。やはり、立派な人、相当な身分であるような人の娘、さりぬべからむひとのむすめ、の中からえらびましょう。  
かかる→かくある・このような機会に、かかるついでに、見に行きましょう。  
2021年11月27日(土)

 

2022年02月02日