古文語彙23
第23回 まさなし・つれなし・びんなし・よしなし・よしあり
まさなし(正無)→努力もしないで諦めることは、とんでもないことで、まさなし。
つれなし(連無)→私の求愛に対し無表情、無反応な、つれなき彼女には、何の変化もなく月日だけが、つれなく経過していく。
びんなし(便無)→不都合で、びんなき事情があって、あの方の家に今、行くことは都合が悪く、びんなし。
よしなし(由無)→つまらない、よしなき妄想。
説得力のない、論拠のわからない、よしなき意見。
有名な医者でもどうしようもない、よしなき病気。
関係者以外のよしなき人は立ち入り禁止。
よしあり→彼女のお母様は由緒ある家柄の、よしある人である。
よしよしし→昔ながらの家の豪奢な造りなど、由緒ありげで風情もあり、よしよしし。
よしめく→よく見せようと由緒ありげに気取って、よしめく男。
よしばむ→古い書体を使って、その書きぶりが由緒ありげに気取って、よしばむ。