古文語彙38
第38回 まもる・みいる・みだす・みおこす・ならふ・まねぶ・ざえ・あそび・ものす・したたむ・わりご・をしき・しほたる・ねをなく・きりふたがる・そでをしぼる・うんず・こうず・かしこまり・とが・よろこび
まもる→目守・子供が虫の動きを、じっと見つめる、まもる。
みいる→見入・下二段・隙間から、中をのぞいた、みいれつ。
みいだす→見出・四段・寝られなかったので、中から外を見て横になっている、みいだしてふせり。
みおこす→見遣・下二段・月が出ているような夜は私のいる月を、こちらを見てください、みおこせたまへ。
ならふ→馴・慣・四段・電車通学にも、慣れた、ならひけり。
田舎の生活にまだ、馴れ親しんでいらっしゃらない、ならひたまはず。
ならふ→習・お習字をお習いなさい、御手をならひたまへ。
まねぶ→真似・オウムは人の言うようなことを、まねるとかいうことだよ、まねぶらむよ。
ざえ→才・学識の深い先生、ざえふかき師。
あそび→夜が更けるまで、管弦の催しを、あそびを、なさっているようだ。
あそび→白い鳥が水の表面で、自由に動き回りながら魚を捕って食べる、あそびつつ魚をくふ。
ものす→do・いろいろな動作を間接的に表現する動詞。できるだけこっそりと行こう、いとしのびてものせむ。気分が悪いと言って、何も飲んだり食べたりしなさらない、ものも、ものしたまはず。
したたむ→万事を処理なさる、よろづのことども、したためさせたまふ。
手紙を書き記す、ふみしたたむ。
酒もご飯も飲食しない、さけもいひもしたためず。
わりご→破籠・ヒノキのうすい白い板で作った弁当箱。
をしき→折り敷き・杉やヒノキの薄くはいだ板で作った食器や供え物を乗せる四角いお盆。
しほたる→潮垂・下二段・人知れず、涙で袖が濡れたことだ、しほたれけり。
ねをなく→音泣・四段・子供が、声を上げて泣く、ねをなく。
そでをしぼる→袖絞・四段・泣かない人はいない、そでをしぼらざるひとなし。
きりふたがる→霧塞・ここ何日かは、涙でものがはっきり見えない、なみだにきりふたがる。
うんず→倦・サ変・世の中がいやになって、よのなかうんじて。がっかりして皆帰った、うんじてみなかえりぬ。
こうず→困・サ変・物の怪退治にかかわって、疲れてしまった、こうじにけり。
毎日責められて、困る、こうず。
かしこまり→畏・参上できないことのお詫び、えまゐらぬことのかしこまり。
わざわざ来ていただきまして、おそれおおく恐縮で、かしこまりで、ございます。
せめてお礼だけでも、かしこまりをだに、申し上げたい。
とが→咎・犯罪者、とがのもの
よろこび→任官、叙任のお礼を天皇に申し上げる、よろこび奏す。