古文語彙31
第31回 みゆ・おぼゆ・おぼえきこゆ・きこえ・うつろふ・かたらふ・やすらふ
みゆ(ゆ・受尊可自)→そのホテルの部屋からは海を見ることができる、海が自然と見える、海みゆ。
先生に見られなさるな、見えたまふな。
家から出て行くと思わせて、行くと見えて、庭に隠れる。
おぼゆ→心細く思われる、おぼゆ。
二人は似ているところが、おぼえたるところがあるので姉妹だろう。
おぼえ→末っ子は父にも母にもかわいがられている子、おぼえの子である。
この車の世間の評判は、世のおぼえはたいへんなものだ。
きこゆ→はっきりと聞かれる、きこゆ。
大谷はその名がうわさされる、名きこえたる選手だ。
(きこゆ・申し上げると訳す理由→受身・主君に自分の話が聞かれる・聞いてもらう)
きこえ→彼女の接待の能力は会社中の評判に、世に聞こえ高く、なってしまった。
うつろふ(ふ・継続反復)→都会を去って田舎に移る、うつろふ。
あじさいはすぐに、変化して散っていく花、うつろふ花だ。心変わりする、うつろふ人の心。
海に月の光が映っている、ひかりうつろふ。
かたらふ→まだ時間があるのに、親しく話し合わないうちに、かたらはぬに、帰ってしまった。
やすらふ→岩に腰をかけてしばらく休息する、やすらふ。
♪今日のわざをなしおえて、こころかろく、やすらえば風はすずし、この夕べ♪